「若手○○」「女性○○」と枕詞が冠せられる、と何かをやってくれそうで大きく期待を寄せてしまうのではないだろうか?
若手経営者、若手議員、若手作家、若手芸人、若手記者、若手医師…。
「女性」という枕詞もしかりだ。
とくに旧弊にがんじがらめのようなコミュニティや業界の中にあっては、「若手」や「女性」は、言葉のマジックともなり、勝手に革新性や先端性、異端性のイメージや意味を付け加え、実像以上に当人を華美に装飾してしまう。
ただし、残念なことにそれは幻想に過ぎない。
ある国の大統領やある国の議員、逮捕された経営者などを見れば、「枕詞⇒期待」につなげてはいけないことは明白だ。
必要なのは、枕詞に誤魔化されない価値観を持つこと――。
若手でも女性でもない私が若干の嫉妬を含み言いたいのは、等身大の当人と対峙して、自分の価値観をもって、他者を見極めるたい、ということだ。