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男性サービスデー

 多少のやっかみを含めて言うなら、女性客やシルバー客は何かと優遇されているような気がする。

 実際に小売業やサービス業は、メーン顧客と位置付ける女性やシルバーを対象に優遇制度を設けていることが少なくない。

 その一方で、おざなりにされがちなのは、男性客だ。

 

「すべての顧客を大切に扱うことは重要なことである。だが、これはすべての顧客を平等に扱うという意味ではない」と有名なマーケティングの言葉にもあるのだから、仕方ないと言えば仕方ない。

 しかしながら、「レディスデー」や「シルバーデー」という文字を眺めながら、さみしい思いをしていることも事実である。

 そんな私のような方々に朗報がある。

 広島県福山市に本部を構える食品スーパー企業のエブリイ(岡﨑雅廣社長)は、この3月13日から男性客を対象に毎週金曜を「メンズデー」とし、男性客にのみポイントが貯まるサービスをスタートさせた。

 

 入会条件は男性あること。入会金・年会費は無料、入会時の書類や証明書は不要。2000円購入ごとにスタンプ1個を付与し、10ポイントが貯まると、500円分の買い物券と交換できるというもの。実施対象は、エブリイ直営店舗27店舗(引野店、堀南店、下中野店を除く)だ。

 

「これまで当社では毎週月曜に女性対象『レディースデー』、毎週木曜は65歳以上のお客さま対象の『シルバーエイジサービスデー』のポイントカードを発行して、多くのお客さまにカードをご利用していただいてきました。今回は、『男性のカードが欲しい』というお客さまのご要望に応え今回のサービス提供に至りました」とはエブリイの広報。

 

 以前、ドンキホーテホールディングス(東京都/大原孝治社長)の好調の要因を「手数の多さにある」と書いたけれども、このことはエブリイについてもまったくあてはまる。

 

http://diamond-rm.net/articles/-/10985