再度、ミスについてである。
巷間、ずいぶんと話題になった食品への異物混入についても同じことがいえると思う。
製造業、卸売業、小売業ともに好んで異物を混入することなどありえない。むしろ逆だ。
しかしながら、どれだけ精度を極めても、たとえほんのわずかな確率であっても、異物が混入してしまう可能性は払拭できない。
人間が介在する業務や作業にミスはつきものだからだ。
ただし、毒物の混入は絶対にあってはならない。
身体に害を及ぼすようなものの混入はあってはならない。
また、同じミスを何度も繰り返してはいけない。
そして、ミスが発覚したのであれば、原因を明らかにして、対策を打ち、公表し、再発防止に努めなければならない。
そのことを前提にして、異物混入に対しても、「悪である」と100%正義の立場で問答無用に斬り捨てるではなく、もう少し寛容さをもってほしいと思うのである。