「視聴質」という言葉がある。
「視聴率という量的な指標に対して番組の質的な評価の指標として提起された。その定義は確立されていないが、一般的には誰が見ているか(視聴者構成)、どのように見ているか(ながら視聴など)、番組の内容はどうだったか(番組内容評価)、CMの内容表現はどうだったか(CMの質)などに分類される。」
(出所:http://www.videor.co.jp/about-vr/terms/shichoushitsu.htm)
『チェーンストアエイジ』誌のような雑誌も同じだ。
『週刊少年ジャンプ』の267万部や『週刊文春』の70万部(いずれも印刷部数公表:日本雑誌協会)には到底及ばない。
けれども、「流通業界に籍を置く読者」が「ビジネスのために」読んでくださっているという括りでは、2誌に優っているという自負がある。
それは、当たり前と言えば、当たり前かもしれないが、ややもすれば忘れられがちであることも事実だ。
とくにTV業界を中心に、価値観はいまだ質より量を優先させ、その結果に一喜一憂しているようにみえる。
だが、インターネットメディアの隆盛を考えれば、STP(セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング)というマーケティングの原点に戻って、視聴質についての議論がもっとあっていい。