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発表!!「外食アワード2014」

 外食産業関連の専門紙誌で構成される外食産業記者会(東京都/亀高斉代表幹事:加盟18社)は「外食アワード2014」の受賞者を発表した。「外食アワード」は、その年に活躍した外食関係者を表彰するもので、今回が11回目に当たる。部門別に以下の7人が選出された。

 また、同時に2014年のキーワードを選出。「和食」「消費増税」「人手不足」「訪日外国人客」「ステーキ」「牛すき鍋」「クラフトビール」「かき氷」の8つが挙がった。

 なお、表彰式は2015年2月24日(火) 18時から日本プレスセンター(東京都)10階「レストランアラスカ」で開催される。

 

 

【外食事業者】

 

●谷真(63) すかいらーく(東京都)代表取締役社長

http://www.skylark.co.jp/

 《受賞理由》

 業績が低迷していたすかいらーくを復活させ、2014年10月9日に東京証券取引所第一部に再上場させた。全国3000店舗以上の店舗について市場調査を実施し、女性やシニアの取り込みによるファミリーレストラン「ガスト」の再生をはじめ、既存店舗の業態転換や閉鎖を断行。外食不況もものかは、2014年12月期の連結売上高は対前期比1.6%増の3379億円を見込む。

 

 

●田中邦彦(63) くらコーポレーション(大阪府)代表取締役社長

http://www.kura-corpo.co.jp/company/

 《受賞理由》

 回転寿司チェーンとして初めて、注文後に豆を挽いて1杯ずつ抽出する本格的なコーヒー「KULA CAFÉ」を提供。年間700万杯超を売り上げた。回転寿司と本格コーヒーという意外性ある商品提案が大成功を納め、2014年10月期(連結)の売上高は969億3800万円(対前期比10%増)、営業利益48億1500万円(同20.5%増)、経常利益51億7500万円(同16.2%増)、当期純利益30億4000万円(同21.5%増)と好業績を残した。

 

●一瀬邦夫(72) ペッパーフードサービス(東京都)代表取締役社長

http://www.pepper-fs.co.jp/

 《受賞理由》

 立ち食いスタイルでステーキを提供する「いきなり!ステーキ」業態を開発。ステーキの価格を1g5.5円に設定し、お客の好みのボリュームを目の前でカット。300gなら1650円と従来の専門店の価格の2分の1という親しみやすさが評判に。店舗面積20~30坪で月商2000万円超を計上する店舗が続出。2013年12月の1号店開業以来、丸1年で30店舗を展開し、2014年12月期の売上高は実に対前期比62.4%増の92億3400万円を予想している。

 

 

●秋元巳智雄(45) ワンダーテーブル(東京都)代表取締役社長

http://www.wondertable.com/

 《受賞理由》

「ロウリーズ・プライムリブ」や「バルバッコワ」などの海外優良ブランドを誘致し、20業態以上のブランドを展開。年商10億円を誇る「ロウリーズ東京」や年商6億円の「バルバッコワ青山」など肉ブームを象徴する大繁盛店が注目を集めた。また「モーモーパラダイス」や「天吉屋」などのオリジナルブランドを台湾、タイ、中国、ベトナムなどの海外に40店舗展開。アウトバウンド、インバウンドの両面で大きな成果を挙げた。

 

 

●合掌智宏(37) fun function〈ファンファンクション〉(東京都)代表取締役社長

http://www.funfunction.co.jp/

 《受賞理由》

 全国各地の市町村と連携した「アンテナショップ居酒屋」が大ヒット。さまざまな食材が眠る地方の町に着目し、「ご当地酒場 北海道八雲町」「カキ酒場 北海道厚岸」「佐賀県 三瀬村ふもと赤鶏」など、市町村名を店名に冠する大胆かつユニークなコンセプトで全14店舗を展開。地方自治体と飲食業との新しい結びつきの形を呈示した。

 

 

【中間流通・外食支援事業者部門】

 

●高波幸夫(56) プレコフーズ(東京都)代表取締役社長

http://www.precofoods.co.jp/index.html

 《受賞理由》

 成長著しい外食卸売企業。首都圏の飲食店1万6000店舗に食肉・青果・水産の生鮮3品、冷凍食品などを納めている。温度管理された自社車両約180台で朝4時までの注文品は正社員が当日中に配送する。ISO9001とHACCPを認証取得した自社配送センター兼食肉工場を都内に5拠点有し、各拠点で鶏の解体処理から食肉加工まで行っている。父親から20年前に会社を継いだ当時の年商は1億円。現在は100億円を超えた。

 

 

【食材事業者】

 

●清水洋史(61) 不二製油(東京都)代表取締役社長

http://www.fujioil.co.jp/

 《受賞理由》

 大豆を分離分画する世界初の特許製法USS(Ultra Soy Separation)を開発。「豆乳クリーム」と「低脂肪豆乳」に分けることに成功し脚光を浴びた。2015年のミラノ博では「世界と未来に貢献する日本の新しい食品加工技術」のひとつとして紹介される。植物由来でありながらコクのある「豆乳クリーム」と低カロリーでうまみのある「低脂肪豆乳」には大豆本来のおいしさがあり、スイーツから和食まで幅広く使われ、高級外食店からも注目されている。菊乃井(和食)は雲丹豆腐や杣子豆腐など、Wakiya(中華)は豆乳担担麺や豆乳杏仁などに「豆乳クリーム」と「低脂肪豆乳」を採用している。