本日は、ある製造業の大幹部から聞いた興味深い話を紹介したい。
食品スーパーにおける主婦の買い物には主に2つの種類がある。
「《仕事》としての買い物」と「《自分》のための買い物」である。
《仕事》の多くは、家族のための買い物だ。
たとえば、ビールならば「アサヒビールのスーパードライ」というように単品指定になるので、どんなに低価格を訴求してもブランドスイッチは起こりにくい。
《自分》は、ご褒美やゆとりなど生活を楽しくするための買い物だ。
こちらは、逆にブランドスイッチは起きやすく売場での提案も主婦に響く。
問題は、今の小売業がこうした違いを踏まえた上で売場づくりや販促に当たっているかということだ。
もはや売場に求められているのは、棚の中の効率性だけではない。
時代が大きく変化しているのだから、売り方も対応させながら進化させていかなければいけない。