毎年、仕事始めのころに世界最大のリスクコンサルタント企業のユーラシアグループ(ニューヨーク/イアン・ブレマー社長)は「世界の10大リスク」を発表する。
今年も1月5日に発表した。順位は以下の通りだ。
http://eurasiagroup.net/media-center/view-press-release/Top+Risks+2015
第1位 ヨーロッパの政治(The politics of Europe)
第2位 ロシア(Russia)
第3位 中国経済減速の影響(The effects of China slowdown)
第4位 金融の兵器化(The weaponization of finance)
第5位 「イスラム国」の北アフリカ、中東への拡大(ISIS, beyond Iraq and Syria)
第6位 《現職指導者》の弱さ(Weak incumbents)
第7位 戦略(産業)部門の台頭(The rise of strategic sectors)
第8位 サウジアラビア対イラン(Saudi Arabia vs Iran)
第9位 台湾と中国(Taiwan/China)
第10位 トルコ(Turkey)
さみしいのは日本についての言及がまったくなくなったことだ。
リスクとして取り上げられるのは、厳しいことだが、無視されるのもまた厳しい。
それともうひとつ、私事として驚いたのは、今年の「世界の10大リスク」は発表と同時に大手新聞社やブロガーなどが次々とホームページ上やブログページ上にアップし、その件数が膨大であったことだ。
過去3年ほど、このランキングは、ほとんど有名ではなく、私のつたない翻訳記事ともうひとりふたりのブロガーしか記事化していなかった。だから、アクセス件数も結構多かったのだが、ここまでメジャーになると当BLOGで掲載する意味がないので、来年以降は触れないことにしたい。
<関連BLOG>
http://diamond-rm.net/articles/-/4756