新年1発目のアマゾンについて――。
そういえば、米国で提供している【アマゾンペイメント】のサービスをご存じだろうか?
対象は、アマゾン・ドット・コムのIDとパスワードを持つアマゾンの顧客だ。
彼らは、すでにアマゾン・ドット・コムに自分の住所やクレジットカード情報のほか、プレゼントを送ったことがある両親・親類の住所、友人の住所などを登録している。
しかし彼らが《アマゾン以外のEコマース店舗》で精算する際に、同じ情報を再び打ち込むのは、面倒極まりないことだろう。
そこで、この《アマゾン以外のEコマース店舗》で買い物する時に、アマゾンのIDとパスワードを利用できるようなサービスを提供している。
アマゾンの顧客は、同じ情報を入力することなく、「log in & pay with Amazon」のボックスをチェックすれば、《アマゾン以外のEコマース店舗》でも、アマゾンに登録したクレジットカードで買い物ができる。登録してある送り先なら改めて入力する必要もない。
アマゾンの顧客にとっては、利便性が高まること疑いない。
また、競合であるゆえにアマゾンへの出店を躊躇していたかもしれない《アマゾン以外のEコマース店舗》は、これによって月間4500万人の集客力の恩恵を出店せずに受けることができる。
もちろん、アマゾンも自社の顧客の利便性を向上させるとともに、《アマゾン以外のEコマース店舗》の売れ筋情報をつかむことができるだろう。
まさに三方両得。アマゾンは、近い将来、日本でもこのサービスを展開する意向である。