広島県と岡山県に食品スーパー27店舗を展開するエブリイ(広島県/岡﨑雅廣社長)は2014年6月期決算を発表した。
売上高は479億4900万円(対前期比13.1%増)と実に14期連続で2桁増収。経常利益は、15億7800万円(同40.4%増)と7期連続の増益達成となった。
この快進撃の理由について同社は4つのポイントを挙げている。
ひとつには、「超鮮度」を追求した取り組みの開始だ。契約農場の「エブリイふぁ~む」から収穫後24時間以内に届く産地直送の野菜や水揚げ後の翌日に納品される「境港天然本マグロ」などの取り組みを期中にスタートさせた。
2つめは、「専門店化」を目指した取り組みの開始である。対面切り立て販売、専門部位の販売などを実施するショップインショップの「肉匠たなか」を「鮮Do!壱番館 エブリイ本庄店」内に導入。また、新日本スーパーマーケット協会が主催する「スーパーマーケットお弁当・お惣菜大賞2014」では、3商品が大賞・準大賞を受賞している。
3つめは、「人間力」強化のための取り組みを開始したことだ。期中、店長がコミュニケーションとチームワーク向上について学ぶ、社長主催の勉強会「人間塾」をスタートした。
そして4つめは、消費税増税対策の成功である。増税実施が確定したタイミングで対策プロジェクトチームを結成。価格表示対応や「値下げ100品目企画」などを実施した。3月の既存店舗売上高は同12.6%増、4月が同4.7%増、5月が同12.1%増、6月が同9.1%増と絶好調。2015年6月期に入ってからも、7月は同10.9%増、8月は14.3%増と好調に推移している。
なお、同社はこの9月1日に持株会社制に移行した。「エブリイホーミィホールディングス」を設立し、傘下に「エブリイ」の他、夕食材料宅配の「ヨシケイ福山」、通信販売事業の「けんこう応援団」、外食・給食事業の「ホーミィダイニング」、グループの人財教育研修を担う「YPYエデュケーション」など合計8社の事業会社を抱える体制にシフトした。
「食の総合プロデュース業」としてグループ一丸となり、消費者に最高のサービスを提供する企業集団化に努める。
※現在発売中の『チェーンストアエイジ』誌2014年9月1日号では、「特集 ザ・ローカルスーパーマーケット」の中でエブリイの強さを4頁にわたってレポートしています。ぜひ、こちらもお読みください。