金曜日のBLOGでカルビーの松本晃会長兼CEO(最高経営責任者)の話を紹介したところ、「面白かった」とたくさんの電話やメールを頂戴した。
http://diamond-rm.net/articles/-/10608
そこで、本日は、その続き。松本会長の「ものの考え方10」を紹介したい。
① Commitment & Accountability
ビジネスは約束から始まる。それに対して結果責任を果たせ
② 人の評価は、より厳密に正確にフェアに行え
完璧なフェアはありえないが、よりフェアに。そのために、評価は簡単(simple)に、数字(digital:60%利益、30%売上、10%その他)で、仕事が始まる前に契約(contractual)する。毎年、4月1日に上司との間に簡単な契約を交わす
③ 会社は厳しくて、あたたかいものであるべき
日本の会社はあたたかいところが多いけれども甘い。甘さは取らなければいけない
④ 現状維持是即脱落
現状に満足していたら話にならない。
⑤ 正しいことを正しく
法律は守らなければいけないけれども、今ある規則にがんじがらめになるのではなく、何が正しいのかを根本から議論するべき。そして、正しいと考えたことを正しくやればいい
⑥ No meeting, no memo
会議はするな、それ用の資料はつくるな。そんなことをしているくらいならお客様のところへ行き、生の声を聞いて欲しい。日本の食品業界は競争が厳しい。毎日、新商品が発売されており、いつも現場を見ていないと負けてしまう。パソコンを叩いて綺麗な資料をつくっても何の意味もない。だから、会議をしていてはいけない。
⑦ One dollar‐out
会社の金を私用に使ったらクビ。自分がゴルフをしたかったら自分の金でゴルフをしろ
⑧ すべてのコストはお客様が負担している
⑨ 報告の3原則
食品会社の一番重要な事項は「安心・安全」。ということは、会社はいつも危機に直面している。
だから…。
ⅰ)トラブルはすぐ報告せよ そのために、「叱るな! まず褒めよ!」。叱ると報告しなくなるから
ⅱ)悪いことから報告せよ
ⅲ)うそをつくな
⑩ ・簡素化・透明化・分権化
会社は複雑すぎるのであらゆるものを簡素化する。
会社には秘密などひとつもない。あるのはインサイダーに絡むものだけ。
権限を持っていてもいいことはひとつもない。だから委譲すべき。委譲された人は責任感を持つので成長する。上が権限を持つと下は成長しない。