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高級炊飯器はちゃんと機能しているのか?

 一時のブーム的な勢いはなくなり、消費税増税によって高額商品消費には逆風が吹いているものの、高級炊飯器は継続して売れている。

 1台当たりの価格が7万円~10万円超という商品もザラであり、きっと多くの家庭のキッチンに鎮座していることだろう。

 

 このような状況にあって、「いい炊飯器を購入してもその機能を活かしきっていない家庭が多いのではないか…」と、もどかしさを隠さないのはアイリスオーヤマ(宮城県)の大山健太郎社長だ。

 それというのも、「良い炊飯器を持っているにもかかわらず、本来の主役である、お米にお金をかけている家庭が少ない」からだ。

 

「素晴らしい炊飯器を購入しながらも、ポリ袋に5キロ、10キロ単位で詰め込まれ、売場で山積みされている廉価米を食べているのは不思議なこと。これでは本当のご飯の醍醐味を堪能できない」(大山社長)。

 

 アイリスオーヤマが、グループ会社のアイリスフーズ(宮城県/大山健太郎社長)を通じて、コメの販売に乗り出していることは周知の通り。「アイリスの生鮮米」と名づけ、コールド製法(低温保管、低温精米、低温包装)を実現。一等米の新米100%を1~2回で食べきれる3合入の新鮮小袋パックにして販売している。

 

「(アイリスのお米は)廉価米に比べると、多少、値段は張ります。しかし、刺身や肉など、おかずに費やしているコストを考えれば、微々たる額に過ぎません。おいしさはまったく違いますから、ぜひともお試しいただきたい」(大山社長)。

 

 今後、アイリスフーズは、GMS(総合スーパー)の食品売場や食品スーパー内で、このおいしさを体感してもらうべく、マネキンを多数投入し、試食販売を実施する。

 

 同時に、IH調理器付き炊飯鍋の「IH 旨み炊飯鍋」(1~3合炊き、1万2800円)を発売。「アイリスの生鮮米」との関連販売にも力を入れる。