4月1日。ホームセンター企業のユニリビング(千葉県)は、生活用品のメーカーベンダー、アイリスオーヤマ(宮城県/大山健太郎社長)傘下のアイリスプラザ(宮城県/大山健太郎社長の)子会社となった。
ユニリビングは、1976年、三井不動産(東京都/菰田正信社長)の100%出資子会社として設立された中堅のホームセンター企業。2001年には、スーパーマーケット事業をマルエツ(東京都/上田真社長)に売却。ホームセンター事業専心と拡大に努め、首都圏では独特の存在感を見せてきた。
現在、都市型ホームセンター「ホームセンターユニディ」(10店)、都市型ライフスタイルショップ「ユニディ」(4店)、工具・金物の店「ユニハードウェア」(4店)、クラフト・画材・文具の店「ユニアート」(1店)を千葉県、東京都、神奈川県、埼玉県の1都3県に展開。2012年度の売上高は320億円だ。
なお、同日付けで、代表取締役会長に大山健太郎氏、代表取締役社長にプロパーの橋本学氏が就任。今後、ユニリビングには、アイリスオーヤマ流のマーケティング・イノベーションのメスが入れられるものと予想される。
さて、このケースを挙げるまでもなく、過去数年を経て、ホームセンター業界の再編は大きく進んでいる。
市場規模は3兆7843億円(対2011年度比0.5%減)と過去10年以上にわたって横ばい。企業数は、1995年度のピーク時には445社に上ったが、M&A(合併・買収)や撤退などの結果、2012年度は207社と半減以下になっている(『ダイヤモンド ホームセンター』誌調べ)。
にもかかわらず、総店舗数は増加の一途を辿り、2012年度は実に4434店舗が存在する。
業態内の競争は激化、しかも、ここに外資や業態外からの参戦もあり、競争環境は熾烈そのもの――。
ということは、まだまだ業界再編が進むものと予測される。