カレー専門家が教える! カレールウの選び方とおいしくつくるためのコツ
家庭のカレーをおいしくつくるためのコツ
家庭でおいしいカレーをつくるには、まずルウの箱に記載されたレシピ通りの分量で調理することです。とくに玉ねぎを炒める際は、量が1/3ほどになるまでしっかり炒めると、甘みが増してコク深いカレーになります。
また、ルウを入れる際には、一度火を止めて溶かすことが重要です。これは、ルウの融解温度(65〜75℃)に近づけて、なめらかに仕上げるためです。さらに、ルウを加えた後の煮込み時間は長すぎないほうが、スパイスの風味をしっかりと残せます。
カレーはできたての時は香りが際立ち、具材にまだ味が染み込んでいないため、フレッシュな味わいが楽しめます。一方、調理後1〜2時間ほど置いてから再加熱すると、具材に味がよく染み込み、よりコクのある味わいになります。
カレーの隠し味に適しているのは乳製品!
家庭でつくるカレーでは、調味料などで隠し味を加える人も多いでしょう。カレーをまろやかにしたい場合は、乳製品がおすすめです。代表的なものとしては、牛乳や生クリーム、ヨーグルト、スキムミルクを入れると口当たりがやさしく仕上がります。
逆に、辛味や酸味を加えて味を引き締めたい場合は、タバスコや豆板醤を加えるのが効果的です。どちらにも唐辛子を含む発酵食品のため、カレーに深みをもたらします。

隠し味で大切なのは、あくまで”隠し”であることです。よくある失敗として、隠し味のつもりで入れた調味料の量が多すぎるとそれ自体の風味が強くなり、カレー本来の風味を損なうことがあります。もし調味料や食材を加えるなら、少しずつ加えて都度味見をすると失敗しにくいです。
カレーは、ちょっとしたひと手間で味の印象が大きく変わります。自分オリジナルの味わいを探してみるのも楽しいでしょう。