昨日は、『チェーンストアエイジ』誌2013年12月1日号で紹介している千葉ニュータウン地区(千葉県)を視察した。千葉ニュータウンは、千葉県北部の北総地域西側に位置し、東西18㎞、南北3㎞の規模を持つ大規模ニュータウンだ。
今回、視察した店舗を列挙していくと、
スーパーセンタートライアル千葉ニュータウン店
ドン・キホーテ千葉ニュータウン店
ザ・ダイソーイオンモール千葉NT店
イオン千葉ニュータウン店
ビッグハウス印西店
カインズホーム千葉ニュータウン店
ベイシアスーパーセンター千葉ニュータウン店
フードマーケットカスミ原山店
ランドロームフードマーケットニュータウン南店
新鮮市場マルエイ牧の原店
ヤオコー牧の原モア店
ジョイフル本田千葉ニュータウン店
ジャパンミート千葉ニュータウン店
と盛りだくさんで、大変な強行軍となった。
強く印象に残ったのは、熾烈な競争の結果、すでに店舗ごと、あるいは商業集積ごとの優勝劣敗が決まってしまっていることである。
北総鉄道北総線「千葉ニュータウン中央」駅周辺が活況を呈している一方で、「印西牧の原」駅周辺にあるショッピングセンターの「BIG HOP」や「牧の原モア」(一部)はテナントの歯抜けも多く、ゴーストタウン化してしまっている。消長激しい流通業界の縮図を見せつけられているようで、身が引き締まる思いだった。
その中で、エリア内最大の賑わいを見せていたのは、開業11年を経ていまだ健在のジョイフル本田千葉ニュータウン店である。平日の午後という時間帯にもかかわらず、売場面積4万㎡の22万SKUをあてにしたお客が詰めかけ、店内は活気に満ちていた。
他店にはない発見が数多いことが魅力のひとつであり、同行者の1人は、ガーデンセンターを見て、「他人に何かをプレゼントしたくなってしまう売場」と感想を漏らし、実際、「妻に…」と「高級ドライフラワー」(約2500円)を購入した。
さらに売場を歩いていると、向こうから見覚えのある姿が…。
松山茂 元社長(現相談役)が売場の担当者にさまざまな指示を出しているところだった。
今年9月20日に亡くなった創業者の本田昌也さんは「売場は生きているので、継続させるには、しょっちゅう何か手を掛けないといけない」と語り、ほとんどの時間を売場で過ごしたといわれる。
そのDNAが確実に後進に受け継がれている様子を目の当たりにし、だからこそ激戦エリアの中でも、輝きを見せ続けることができているのだと納得した。