いま、テニス界はグランドスラマーで溢れている。グランドスラマーとは、選手生活中に4大大会(全豪、全仏、全英、全米)の全てを制覇した者のことを指す。
これまで達成したものは、男子は5人(フレッド・ペリー〈英〉、ロイ・エマーソン〈豪〉、アンドレ・アガシ〈米〉、ロジャー・フェデラー〈スイス〉、ラファエル・ナダル〈スペイン〉)。
女子は8人(ドリス・ハート〈米〉、シャーリー・フライ〈米〉、ビリー・ジーン・キング〈米〉、クリス・エバート〈米〉、マルチナ・ナブラチロワ〈米〉、シュテフィ・グラフ〈独〉、セリーナ・ウィリアムズ〈米〉、マリア・シャラポワ〈露〉)。〈 〉内は出身国。合計13人しかいないにもかかわらず、そのうちの4人が現役選手という状況だ。
中でも記憶に新しいのは、今年の全仏オープンに勝利し、晴れてグランドスラマーとなったマリア・シャラポア選手だろう。
そのシャラポア選手が現在、来日中であることをご存じだろうか?
「東レ パン・パシフィック・オープンテニストーナメント」に出場するためで、本日(9月27日)はシングルスの第3試合で豪のサマンサ・ストーサー選手と対戦する。
シャラポア選手は、今回、来日するとすぐに、東日本大震災の被災地を巡り、日本の子供たちとテニスを楽しみ、汗を流した。
テニス後、子供たちに「テニスが上手になる秘訣は何か?」と聞かれた。
「苦しくとも、毎日、練習することよ」。
うーむ。毎日かあ、さすがはグランドスラマー。ただウイークエンドプレイヤーにとって、その言葉は重過ぎる。