ノバク・ジョコビッチ(25)である。
「誰それ?」と言うのは、テニスには、まったく興味がない人であろう。
ATP(Association of Tennis Professionals)ランキング1位。つまり、今日の段階で、世界一シングルスの強いテニスプレイヤーである。
国籍はセルビア。2008年の全豪オープンを皮切りに、4大大会の優勝は通算5度(全豪3、全英1、全米1)を数える名プレイヤーだ。
5月23日、そのノバク・ジョコビッチ選手とユニクロ(山口県/柳井正社長)は、5年間の「グローバル ブランド アンバサダー」契約を結んだ。
5月27日から開催される世界4大大会のひとつ「全仏オープンテニス」から、ユニクロが開発したテニスウエアを着用するほか、ジョコビッチ選手の意見を商品開発に反映させていく。
また、スポーツウエアのみならず、通常のカジュアルウエアの共同開発を進めていくと言い、「ジョコビッチ」ブランド立ち上げの可能性も匂わせている。
あわせてユニクロ商品の売上の一部をジョコビッチ選手が運営する「ノバク・ジョコビッチ基金」に寄付することも発表した。
ユニクロがテニス市場に参入したのは、プロ車いすプレイヤーの国枝慎吾選手と2年間の所属契約を結んだ2009年。その後、2011年、「エアケイ」で親しまれる錦織圭選手と5年間の長期スポンサー契約を結び、この4月からは同選手の着用モデルの販売が開始されたばかり――。
この余勢を駆って、ユニクロのスポーツ界進出は、スピードアップするものとみられる。
(追記)今年、2月13日のBLOG(917回)での私の予想は、見事、的中した(笑)。