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ツイッター格闘記

 ツイッターを始めて1年余り。小売業に関連する「ユーザー」をフォローし、フォローされたりして、今日現在、フォロー数538、フォローワー数365というまずまずの規模に至っている。

 

 これまでは特に大きなトラブルもなく、つぶやきを繰り返してきたのだが、先月末、「なりきり」君にアカウントを乗っ取られてしまった。

 私のフォローワーに向けて「Hello somebody is posting horrible things about you…」(こんにちは。誰かがあなたの悪口を言っているよ)、「Hi this user is making terrible things about you…」(こんにちは。この人はあなたの悪口を言っているよ)というメールを送り、その後ろに記されたアドレスをクリックすると、そこはフィッシングサイト――、というような事態に見舞われた。

 

 そこで、第一に、私が送ったことになっているメールを削除、次にパスワードを変更するという2つの措置を取り、大事には至らずに済んだ。

 

 とはいうものの、フォローワーのみなさんには大変な迷惑をかけてしまった。すみません。

 

 この「なりきり」君出現の原因は、誕生日をパスワードに設定しまったことにあると予想できた。

 そもそも一般人の誕生日は、19①②年③④月⑤⑥日というものが圧倒的だ。

 これは、一見、8ケタの数字を使っているようだが、最初の19は固定されているわけだから、その実は6ケタと言っていい。

 しかも、①と②の組み合わせは100通り、③④⑤⑥は366通りしかない。ということは、実質は3万6600通りの効力しか発揮していないことになり、5ケタのダイヤルロック(10万通り)よりも弱いものになる。

 

 専門家に聞けば、コンピュータにシミュレーションさせれば、このくらいのパスワードは、わずか数秒で突破させることが可能なのだという。

 

 ツイッターの管理会社からは、「なりきり」君出現から2日を経て、パスワードの変更要請が届いた。初動の解決措置の正当性が証明され、ほっと胸をなでおろした。

 

 グローバル化、ボーダレス化するネットの世界では、《悪人》《愉快犯》の数も、“ガラパゴス日本”の数十倍の規模になる。そして、「つぶやき」から想像するに、この「なりきり」君は、外国人である可能性が高い。

 

 もはや日本の常識では考えられなかったような、いろいろな人たちの目にさらされるわけであり、島国的な発想は通用しないと心底、反省させられた次第である。