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カードポイント

 20代半ばでクレジットカードを持って以来、現金を使う機会が圧倒的に少なくなった。

 カードを使って1000円購入するごとに付与されるポイントは、知らないうちにどんどん蓄積されていく。

 

 先日、しばらくぶりに確認すると、2000ポイントもたまっていることが分かり、そろそろ何かに交換しようと考えた。

 

 さて、何に交換するか?

 これまでは、バカの一つ覚えのようにカード会社の発行するギフトカード(=商品券)にしていた。

 500ポイントで2000円の商品券と交換できるので2000ポイントでは8000円分になる。これらの商品券は、大きなショッピングセンターで買い物をする時に使っていた。

 

 ただ、今回はなんとなく、違うものはないものかとパソコンの前に座って、いろいろと探してみることにした。

 

 まず交換比率の確認だ。カード会社の交換リストを覗いてみると、「ビックカメラ」は100ポイント500円。「nanako」は200ポイントで920ポイントとあった。この時点で、商品券と交換するよりも率がいい。

 

 いくつか候補を挙げ、比較検討。200ポイント1000円と「ビックカメラ」と同じ交換比率ながら、さまざまな商品を扱っていて汎用性の高い「アマゾン」を選んだ。

 交換によって付与されたアマゾンポイントは1万円分。この時点で、商品券と交換するよりも20%の改善が図られたことになる。

 

 次に「アマゾン」のホームページを訪れた。

 何を買うかは非常に悩むところだったが、ある発泡性飲料水を購入することにした。

 

 出展者ごとに価格比較をしていくと、上下差がとても大きい。私が探した限りでは、まったく同じ商品が「24本3980円」から「同2082円」まであった。

 もっとも高い価格と低い価格を比較すると実に47%の格差。1本の価格で2本が買える計算だ。

 

 結局、「24本2082円」の発泡性飲料水を5ケース、合計120 本、1万410円を発注し、ポイントの不足分は財布から補てんすることにした。

 この間、実に1時間ほど。しかし、大変勉強になる有意義な時間となった。

 

 もし、これまで通りに8000円分の商品券に交換して、もっとも高い「24本3980円」のところに発注していたとすると62本分しか購入できない事実が明らかになったからだ。

 

 本当に、これはびっくりするような数字である。

 たかがポイントと侮るなかれ。少しだけ知恵を絞り、労力を使えば、同じポイントを数倍にして使うことが可能になる。

 たぶん、今回の私の手法よりも効率の良い交換方法というのも数限りなく存在するはずであり、これらの差額の行き先を想像すると、ちょっとぞっとする。