阪食(大阪府/千野和利社長)の子会社である阪急ベーカリー(大阪府/河原逸雄社長)に注目している。
創業は古く、1927年。阪急電鉄の製菓部として阪急梅田で産声を上げると、翌年にはパンの製造を開始する。
2003年、阪急共栄物産の分社化により、阪急ベーカリーとして独立し、現在に至る。事業内容は、パンの製造販売、卸売――。なかでも注目しているのは卸売ビジネスである。
阪急ベーカリーの大きな特徴のひとつは、「100円ベーカリー」も展開できる商品力にある。「100円ベーカリー」は、その名のように、店内のすべてのパンを税込105円で販売するカセット式の売場。「高質食品専門館」を展開する阪食の店舗でも導入されており、大きな存在感を示している。
これを見学した食品スーパー企業からの取引依頼は増加の一途を辿っており、いまや日本全国さまざまなところに拡大している。
緩やかな連合としての盟友であるサンシャインチェーン本部(高知県/川崎博道社長)、エブリイ(広島県/岡崎雅廣社長)は当然のこと。オオゼキ(東京都/八十川祐輔社長)、紅屋商事(青森県/秦勝重社長)、カスミ(茨城県/石原俊明社長)など優良企業が目白押しであり、提供する商品のコストパフォーマンスの高さが容易に想像できる。
新しい核売場導入を検討している経営者にとって、問い合わせてみる価値はある。