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「電気の『直流』と『交流』について説明しなさい」といまさら言われても、違いをしっかり述べることができる方は、それほど多くはないだろう。

 

「直流」は電池、「交流」は家のコンセント、と言えば、「ああ、そうか」と思い出した人もいるはずだ。

 

「直流」の特徴は、電圧が常に一定であること。これに対して「交流」は一定の周期で電圧が変動することである。

 だから、家庭用電源から直接バッテリーに充電する自動車の「プラグインハイブリッドカー」の場合、「交流」電源を「直流」に切り替えて充電する必要がある。

 私の在米の友人によれば、ここに勝機を見つけ、実際に動き始めているのがアメリカなのだという。

 電気自動車の本格的普及を前に「直流」「交流」切り替え自在な家庭用コンセントでデファクトスタンダード(業界基準)をつくってしまおうとしているらしい。

 

「ゼネラルモーターズ」「フォード」「クライスラー」とビッグ3を擁し、世界を席巻したアメリカの自動車産業も、今は昔で、凋落に歯止めがかからない。1月9日に開幕した北米国際自動車ショー(@ミシガン州デトロイト)では、反攻に転じていると報道されるも、完全復活についてはいまのところ疑問符を付けざるをえない。

 しかも、電気自動車の参入障壁は低く、今後、様々な業界から、この分野に参入するであろうから、将来的にも競争激化は必至だ。
http://diamond-rm.net/articles/-/3556

 コンセントビジネスで巻き返しを図ろうとされるアメリカは、自国のみならず、他の先進国にもすでに食指を動かし始めているという。

 実に抜け目がなく、儲かりそうな場所に対する嗅覚はあざといほど。世の中では、多くの人たちが私たちの知らないところで、動いていることに驚かされる。