ライフコーポレーション(大阪府/岩崎高治社長)の創業記念館を訪ねた。
2011年8月25日に東京本社5階に開設したもので、展示面積約360㎡は「ヒストリカルサイド」と「コレクションサイド」の2つのゾーンに分けられている。
「ヒストリカルサイド」には、宇宙の誕生から始まる地球史、世界史、日本史、流通業界史、ライフコーポレーション史、創業者である清水信次会長兼CEO(最高経営責任者)史の年表が飾られている。
宇宙の誕生から始まるというスケールの大きさが清水さんらしく、同社が社名をなぜ「LIFE」(=生命)としたのかを実感することができる。
一方の「コレクションサイド」には、掛け軸、書画、骨董、胸像彫塑、雑貨類が整然と並べられている。
清水さんが1950年代前半から集めてきた珍宝の数々であり、孫文や乃木希典陸軍大将などの書、歴代総理大臣の揮毫など国家級の貴重品と思われる逸品が百数十点並べられている。
不真面目な私は、「『開運! 何でも探偵団』に出品したらいったいいくらになるんだろう」とついそっちの方に想像をめぐらせてしまう。ちゃんと、展示物を鑑賞しなければいけません。
1945年(昭和20年)に特攻隊から復員。その16年後の1961年にセルフサービス方式1号店のライフ豊中店(大阪府)を開業以来、早50年――。
波乱万丈の生涯の中でコツコツと集めてきたコレクションが一挙に展示されており、まさに清水さんの「ライフ ワーク コレクション」といっていいだろう。