3月11日に発生した東日本大震災以降、時間が止まってしまったような1年でした。被災者の皆様には、改めてお見舞い申し上げます。
政治も経済も不安定な中で、日本は迷走を続けています。
東京電力福島第一原子力発電所の事故は、終息の気配さえ見せず、放射能とは数十年タームでの付き合いを強いられています。
世界に目を向けると人口が70億人を突破しました。さまざまなものの需給バランスが崩れるわけですから、食糧、原料、エネルギーなどの高騰は必至の情勢。ユーロ圏の経済危機もいずれ日本に波及してくるでしょう。
その国内はと言えば、少子化、高齢化、過疎化、人口減少、競争激化、所得格差、円高、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)加盟など問題は山積です。
そんなことを考えると、来年もますます厳しい時代になると予想できます。
しかし、ただ閉塞感に怯え震えていても、何も始まりません。ピンチをチャンスに転換すべく、具体的に動くことが求められています。
実際、こんな時代にあっても過去最高益を更新している企業はたくさん存在しているのです。
重く暗く厳しかった2011年は暮れようとしています。
来年は良い年になりますように。
(『チェーンストアエイジ』誌 2011年12月15日号・2012年1月1日号合併号)