6月7日、13時から「東京スカイツリータウン」の事業概要発表会に出席した。
①高さ634mで放送施設や第1(地上350m)、第2(地上450m)の2つの展望台を持つ「東京スカイツリー」、②29階建てのオフィス施設「東京スカイツリーイーストタワー」、③商業施設の「東京ソラマチ」という施設から構成される「東京スカイツリータウン」の事業概要を記者たちに開示するというものだ。
形式ばった説明会で抑揚のないままに淡々と式が進められていったが、途中から急激に発奮させられた。
質疑応答の際に、私の隣の記者が手を挙げ、「朝日新聞ですが…」と質問してからだ。
その記者は、主催者からの回答があった後に、小さな声で自社に次のようなことを電話していたのだ。
「開業日は2012年5月22日。展望台入場料は第1展望台が2000円、第2展望台はプラス1000円…」。
もちろん、私には丸聞こえである(記者の方、ごめんなさい)。
さすがに速報性を重んじる新聞社。「大変だなあ」、と気の毒に思ったところで、私にもこのニュースを速攻で伝える手段があることに気付いた。
ツイッターだ。
思う間もなく、2つのことをケータイ電話で打ち始めていた。
「東京スカイツリータウンの開業日は20120522に決まったぞなう」
「東京スカイツリーの展望台入場料は大人2000円、第二展望台まで昇ると1000円追加だなう」
たぶん、この会場にいた記者の中では、日本一早くニュースとして全国に発信したのではないだろうか?
とほっとした30秒後、私のケータイ電話がメールを受信した。
確認すれば、朝日新聞の速報ニュースだった。「東京スカイツリーの開業、来年5月22日に決定。第2展望台への料金は大人計3千円」(13時49分)とあった。
とてつもなく大人気ないことはわかっているのだが、ツイッターを使えば、速報性でも大メディアと互角に勝負できることを確信した瞬間だった。
(付記)
そこから遅れること24分。読売新聞のケータイ号外メールは14時13分に「スカイツリー5月22日開業…第2展望台3千円」と流れてきた。