仲間内でカラオケボックスに行くと、必ず歌われる1曲に『時の流れに身をまかせ』がある。
1986年に“アジアの歌姫”である故テレサ・テンさんがリリースした名曲。作詞は荒木とよひささん、作曲は故三木たかしさんのゴールデンコンビ。オリコン最高順位は6位どまりだったが、それ以上に日本人の胸に染み入るスタンダードナンバーとして長く愛されてきた。
カラオケの画面では、テレサ・テンさん本人が登場しており、歌い手の巧拙はともかく、ついつい見入ってしまう経験をされた方は少なくないことだろう。
そのアンサーソングが10年11月に発売されていたことをご存じだろうか?
楽曲名は『時の流れに身をまかせ~PART2~』。
ベタなタイトルと言うなかれ。メロディーはそのままで、作詞は再び荒木とよひささんが担当している。
歌うのは、エンレイ(媛麗)さん。中国江西省・景徳鎮生まれ。人民解放軍音楽院に入学。『流星雨』で北京チャート1位を獲得。98年、活動拠点を祖母の母国である日本に移し、05年にテレサ・テンの追悼曲で日本デビューを果たした。
07年には東京日生劇場、大阪梅田劇場の舞台『何日君再来』にテレサ・テン役で出演し話題を集め、CMソングでは『ペッパー警部』(サントリー烏龍茶)、『Happy bank day to you』(みずほ銀行)など多数ある。
このBLOGで歌を紹介すると、あまり売れないことが多いが、「いまは、あなたしか愛せない」と言った、あの主人公の女性は25年後にどうなっているのか?
カラオケでたくさん歌われ、聞かれてきただけに、興味のある方はたくさんいることだろう。
とくに、私のように女々しい殿方には、必聴の1枚である。