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同じ取引先との長期取引は、常に見直した方がいい

 同じ取引先と長く付き合うことのメリットは大きい。当社にも何社かある。

 付き合いが長くなると、こちらが指示を出すまでもなく、先回りして動いてくれるようになる。段取りもよく、かゆいところにも手を届けてくれるので、まるでこちらが仕事の達人になったようないい気分にさせてくれる。

 仕事を丸投げしても不平不満のひとつも言わずにこなし、なんと言っても安心して見ていられる。

 

 その半面、同じ取引先と長く付き合っていると、緊張感が希薄になる。

 値下げの話題は、切り出しにくくなり、「あいつらは、よくやっているよ」的雰囲気が社内に蔓延する。

 言葉遣いは砕けるようになり、馴れ合いの関係に陥る傾向が強く、新しいことをしようという機運が起こりにくくなる。

 癒着の温床になり、不正の舞台になってしまうことも多々あるので要注意だ。

 

 そう考えると、同じ取引先との長期取引は、常に見直した方がいい。

 今の取引先がごまんと存在する同業他社の中でベストである確率は非常に低いだろう。

 また、変えることによって生じる不都合は、従業員を成長させ、将来的には別の形でその企業に貢献するはずだ。

 もし万が一、その取引先がベストであったと確認ができたならば元に戻せばいいだけだ。