メニュー

また、インフレになりそうな予感がします

 長く続いたデフレが何となく、インフレに向かっているような感じだ。

 財団法人日本エネルギー経済研究所 石油情報センターは4月21日、全国のレギュラーガソリン平均店頭価格(19日時点、1リットルあたり)を発表。前回調査の4月12日時点より2.0円高い135.2円と7週連続の上昇で、1年5か月ぶりの高水準になった。

 米国の景気回復が見込まれる中での需要増大を先取りしたことが価格高騰につながっていると言われている。

 2008年7月の1バレル約150ドルの再来を彷彿させるところであり、またまた、大変な時代が到来するという見方もある。

 

 ただ、悪い景気を嘆いてばかりでは何も始まらない。

 こうした逆境を楽しむように、時代の先をにらんで、売場をつくっていた企業を見つけたので紹介したい。

 島根県安来市に本拠を構えるフーズマーケットホック(長谷川徹社長)だ。

 4月24日に鳥取県米子市のホック生鮮市場安倍店を訪れた時には、「紙製品は5月から値上げしますので今のうちにお買い求めください」と大きな張り紙を貼り、催事場で大量陳列を行っていた。物資高騰の恐怖心をあおるという感じではないので、お客は、あまりピンと来ていなかったようだが、それでも、ティッシュやトイレットペーパーを1つ、2つとカゴに入れていく姿が目立った。

 変化がチャンスだとするならば、変化を味方につけようとする取組とも言えよう。

 

 今後、ガソリン価格が再び上がれば、小麦粉をはじめとする様々な商品の価格高騰が予想される。2008年上期の状態の再来である。前回は、どんな販売促進を実施してきたのか、いまのうちに復習し、その日に備えてシミュレーションをしておきたい。

 逆境を逆手に取って、自ら活路を拓く売り方がもっともっとあって欲しいものだ。