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ヒルトンホテル東京のレストランが西友のPBワインを採用しました

 西友(東京都/エドワード・J・カレジェッスキーCEO)は、2008年12月から、ウォルマート傘下の英国アズダ社のPB(プライベートブランド)「ASDA Extra Specialワイン」の取扱いをスタートさせている。

 

 今月からは、同社の店頭に並ぶ全18品目がヒルトンホテル東京(新宿区)内のレストラン ブラセリー「チェッカーズ」のワインブッフェに採用されることになった。

 

「ASDA Extra Specialワイン」は、フランスやイタリアなどの世界の主要産地をカバーし、現在英国では46品目を発売。優れた品質とリーズナブルな価格は圧倒的な支持を受けており、「マスター・オブ・ワイン」の称号を持つフィリッパ・カール氏が責任者として商品の選定・開発していることも人気を後押しする。

 

 ヒルトンホテルでの取扱い開始は、「ASDA Extra Specialワイン」のレベルの高さを意味するものであり、西友がさらに取扱品目数を増やす可能性は高い。試飲会での印象では、チリ産のカルベネ ソーヴィニヨン(西友店頭価格850円)と同産ソーヴィニヨン ブラン(同850円)がお薦めだ。

 

 このように、最近の西友は、ウォルマートインターナショナルグループのネットワークをフル活用し、積極的にソーシング活動を行うようになった。アズダ社からは、「ジョージ」ブランドの衣料品なども輸入。米国からも新生PB「グレートバリュー」のクリームチーズ(同238円/227g)などが仕入れられ、棚に活気を与えている。西友が独自に各国の本部と直接交渉して条件などを決めているという。

 

 ウォルマートは、現在、メキシコ(1322)、プエルトリコ(56)、カナダ(313)、ブラジル(373)、アルゼンチン(32)、中国(266)、英国(368)、日本(371)、コスタリカ(170)、エルサルバドル(77)、グアテマラ(164)、ホンジュラス(53)、ニカラグア(55)、チリ(238)、インド(1)、米国(4258)と16カ国に店舗(カッコ内は店舗数)を展開している。

 

 そして、西友が、この国際PB調達網を活用すれば、世界のベストソースから完成商品を<商品原価+輸送費>程度のコストで仕入れることができる。同社幹部は「それがグローバルリテーラーの強みだ」と胸を張る。各国の安価なPBが西友の棚をぎっしりと飾ることはそれほど遠い未来ではなさそうだ。

 

 惜しむらくは、いまのところ西友のPBが輸出されていないことだ。ウォルマート傘下の各国グループ企業に、日本の西友の秀でた商品を見せつけて欲しい。