「マーケティング」「イノベーション」「マネジメント」「ドラッカー」…。
単行本のタイトルだけを見て、「ジャケ買い」よろしく購入を決めてしまうことが多々ある。
その結果、本棚には、同じようなタイトルの背表紙が並ぶことになってしまう。
でも、「中身は違うはずだから良しとしよう」、と気を取り直して、出張のお伴に連れて出ると、「これどこかで読んだことがあるぞ」とガッカリすることが少なくない。
もっというなら、ビジネス本というのは、同じような内容のものが結構多い。
もちろん、経営者の自伝や個別企業のレポート、有識者の学説など唯一無二というものもなくはない。とはいえ、それとても、同一著者や同一企業の単行本には、やはり同じようなことが書いてあって、「またこのパターンか」と辟易させられるのだ。
ということは、読書というのは、速読をもって、あれこれ読みあさるだけが能ではなく、これと決めた1冊に線を引き、書き込み、味わいながら、暗誦するほど深く読むことも大切なのだろう。