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教える者は自分の言葉で語らなければいけない

 ある経営者C「セミナーの講師やコンサルタントというのは自分の言葉でしゃべらなければいけないと思うんだよね」

 

 私「確かにそうかもしれません。私が教わった学校の先生を振り返っても、いまだに印象に残っているのは、自分の経験を交えながら自分のスタイルで講義をしてくれた方たちです」

 

 ある経営者C「たとえば、どんなことがありましたか?」

 

 私「虹のできる理由を教わったことなんかはいまだに覚えていますね。晴れた日の校庭に全員を連れ出して、ホースで水飛沫をつくって、太陽光を当てて、つくってくれました。だから、虹は太陽の逆側にしか出ないことが頭に刻みつけられました」

 

 ある経営者C「そうなんですか。そんなもんですよね」

 

 私「Cさんは、なぜ、そんなふうに考えるようになったのですか?」

 

 ある経営者C「以前から考えてはいたのですが、先日ある経営セミナーに出席した際に、ある先生が経験を交えて話をしてくれたんですよ。学生の頃、ボーイフレンドとパチンコ屋で待ち合わせて、2~3時間も打ち続けた。その頃は、貸し玉1発当たりの値段が安いから待ち合わせすることができたという。そして、それが“ポピュラープライス”なんだと続けられました。でもいまは射幸性が高くなって、10分もあれば簡単に2000円も3000円も摩ってしまうので“ポピュラープライス”ではない、とおっしゃっていました」

 

 私「ああ、私も存じ上げているあの先生ですね。あの先生が、パチンコをしていたという事実も信じられないし、待ち合わせ場所がパチンコ屋だったということも信じられません」

 

 ある経営者C「そうでしょ。肌感覚で教えてもらいましたから、“ポピュラープライス”は何かということを私はたぶん一生忘れません。自分の言葉で教えるというのはとても大切でしょ」

 

 私「大変参考になりました。私も部員の人たちに自分の言葉で話をして、仕事をマスターしてもらうように努力する必要があると反省しました。まずは、今日からパチンコ屋通いを始めます(笑)」