感染と感染症の違いがわかりますか?
感染とは、菌やウィルスが人間の体内に入り込んだことを意味する。
疲労やストレスによって、抵抗力や免疫力が落ちた時に、体内で眠っていた菌やウィルスが活発化して悪さを始め、症状として現出することが感染症である。
タレントで映画監督の北野武さんが、「ストップ結核大使」に就任して、公共広告にも出演。その中で「日本人の4人に1人が結核菌に感染している」と話しているが、これは体内に入り込んでいる段階。実際に、結核という病として発症した場合が、感染症になるわけだ。
感染を感染症にさせないためには、抵抗力や免疫力を上げる必要がある。
睡眠、運動、体温向上、ストレス発散、食事、爪をもむ、禁煙・禁酒などその方法は多々あるけれども、日常生活において効果的なアップ方法は、笑うことだという。
たとえば、リウマチの患者が寄席を見て、笑っていると痛みは確実に和らぐ。
笑いで気が紛れているのではない。血液検査をすると、数値が良化しているというから人間の身体には不思議な力が宿っているということだ。
「笑う門には福来る」。古人の知恵は偉大だ。
このことを踏まえて、昨今のお笑いブームをみてみると、景気が悪い暗い時代の中でも、抵抗力や免疫力を上げようと、社会全体が必死にもがく、自浄作用に思えてならない。