他意があるわけではないので、書かなくてもいい話題なのだが、西日本在住の人たちのことである。
東日本は、大地震→大津波→福島原発による不安で今日明日をも知れぬ緊張感にさらされており、ストレスは絶頂に域に達している。3月17日現在、死者・行方不明者は1万5214人、被災者約3万86000人が避難所への滞在を余儀なくされているのだから当然のことだろう。
ところが、西日本に居住されている方たちからの連絡は、電話もメールもいたって暢気な雰囲気が漂っているような印象を受ける。
東日本では、3月16日一杯までは、民放も含め、ほぼすべてのテレビチャンネルが東日本大震災一色の報道で、あまりの惨劇とショックで多くの視聴者がノイローゼ寸前。仕事に身が入らないような状態が続いている。
しかしながら、西日本から入る連絡は、そんなことは地球の対蹠点で起こった大惨事という感じで通常の業務通達を通常通りにしてくる。
もちろん、それは正しいことである。
正しいことであるのだが、東・西日本間には大きな断絶があるような感覚を抱き、さみしくなってしまうことも事実だ。
「今日は大規模停電の恐れがあってそれどころじゃないんだ」ということも言えぬまま、普通に会話を続けるこちらにこそ否があるのだが…。
西日本に居住のみなさんへ。
現在、静岡県浜松市辺りよりも東に位置するエリアは、大変シビアな状況が続いています。
福島原子力発電所の動向いかんによっては、状況はさらに悪化するかもしれません。それほどの危険にさらされており、居住者の心は荒みつつあります。
どんな時でもお笑い感覚を忘れない、みなさんの明るさは、東日本にも存分に分けて欲しいところですが、通常通りに生活ができない環境であることだけは、ご理解の上、ご連絡いただきたく、お願いいたします。
みなさんの元気の良さが東日本の復興に大きな光明をもたらしてくれると確信しています。