聞いていて、苦痛になったり、いらいらさせられるプロの歌手の歌声は案外多い。
とくに、演歌歌手が過去のヒット曲をセルフカバーする模様は、テレビでは流さないでほしいものだ。
レコードやCD通りの歌が聞きたいのに、ヘンに独特の節回しをつけて、自分なりに勝手にアレンジして、聞くに堪えないものにしている。
その楽曲に対する歌手の思い入れは分からないではないのだが、視聴者を巻き込まず、自宅のふろ場でやるべきだろう
「あなたの熱狂的ファン以外がその音を聴くことはつらい」ことをマネージャーなどの側近は、本人に告げてあげないといけない。
亡くなった川内康範さんの気持ちが痛いほどよく分かると言ったら言い過ぎだろうか。
そんな折に故マイケル・ジャクソンの主演映画『マイケル・ジャクソン This is it』を観た。彼がパートナーのミュージシャンに主張するのは、オリジナル版を忠実に演奏すること。だから、彼のライブではまるでCDを聴いているような感覚にさせられ、これぞプロと感心させられてしまう。
演歌歌手のみなさん(その他、歌にどうしても自分の思いを織り込みたいみなさんも)、ぜひ『マイケル・ジャクソン This is it』を観てみてください。
あっ、11月27日(金)が最終日だった。