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東日本大震災、流言飛語(デマ)に要注意!

 震災と流言飛語(=デマ)は切っても切れない関係にある。

 1923年9月1日に起こった関東大震災の時には、「朝鮮人が震災に乗じて東京を焼き払い、日本人を大量に殺害する」というデマが飛び交い、多くの死者を出したことはあまりにも有名だ。

 

 今回の東日本大震災でも、事実無根のデマが手を変え品を変え、我々の間を行き来しそうな予感がするので要注意だ。

 

 たとえば、昨日、私の携帯電話に届いたメールは、そのひとつであるので紹介しておきたい。

 

 【コスモ石油関係者より、回りました。出来るだけ早く身近な知り合いに回して下さいとのこと。工場勤務の方から情報。外出に注意して、肌を露出しないようにしてください!コスモ石油の爆発により有害物質が雲などに付着し、雨などといっしょに降るので外出の際は傘かカッパなどを持ち歩き、身体が雨に接触しないようにして下さい!!!】

 

 コスモ石油(東京都/岡部敬一郎社長)コーポレートコミュニケーション部 広報室は、この“チェーンメール”を受けて、「『コスモ石油二次災害防止情報』と言うタイトルで不特定多数の方にメールが配信されております。本文には『コスモ石油の爆発により有害物質が雲などに付着し、雨などといっしょに降る』と言う記載がありますが、このような事実はありません。タンクに貯蔵されていたのは『LPガス』であり、燃焼により発生した大気が人体へ及ぼす影響は非常に少ないと考えております」とメール内容を否定する声明を発表している。

 

 このメール自体がデマだったわけだ。

 

 信頼できる友人から送られてきたメールだったために迂闊にも私も、親しい友人・知人にメールを即座に転送してしまった。

 

 すみません。ご迷惑おかけしました。

 

 だが、こういう状況の時には、やはり右往左往することなく、1次情報(=発信者の情報)――。この場合なら、コスモ石油からの情報または、メールのもともとの発信先の人間が誰であるかを確認したうえで判断しなければならない。

 

 反省も込めて言うのであるが、異常事態下にあるからこそ、それに負けないくらいの平常心が必要だ。まだまだ、流言飛語が跳梁跋扈する可能性は否定できないのだから。