東芝テック(東京都/鈴木護社長)がCCDカメラを利用し画像を認識するレジシステムを開発したことは、すでに何度か記した(2010年6月17日、7月28日)。
そのイノベーショナルシステムがいよいよ実用化される。
「画像式バーコードスキャナー IS-890T」を発売前に先行導入するのはオークワ(和歌山県/福西拓也社長)だ。
明日1月28日に高質スーパー業態の「メッサオークワ高松店」(和歌山市)で稼働を開始。有人レジ6台、セルフレジ6台の合計12台を導入する。
新システム導入によって享受できる最大のメリットは、生鮮食品などの見切り販売時に使用される「10%引き」「30円引き」という値引きシールの文字を読み取ることができるようになったことだ。
これによって、従来は、①値引き対象商品をピックアップして、②商品をスキャンして、③値引きラベル(=新しいバーコード)を発行して、④値引きラベルを貼付して、⑤レジスキャンして精算していたものが、(1)値引き対象商品に市販の値引きシールを貼付、(2)レジスキャンのみとなり、作業効率は大幅に改善される。
もちろん、従来のバーコードを読み込むことも可能。加えて、QRコードのスキャンも可能なので、携帯電話にクーポンバーコードなどを配信するなど新しい販売促進策の一助にもなる。
そしてこの延長線上には、サンマやアジやバナナ、グレープフルーツなどの商品をそのまま画像として認識させ精算する(バーコード不要の)レジシステムの開発がある。
本格的な顔見せは、2月8日から10日まで開かれる第45回スーパーマーケットトレードショー2011(@東京ビッグサイト)。今春注目のレジレボリューションである。