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日本VS韓国(1)

 金メダル199、銀メダル119、銅メダル98――。

 2010年11月に中国広州で開かれたアジア競技大会の中国の獲得メダル数だ。

 

 45の国と地域が参加した同大会で中国に次ぐメダル数を獲得したのは韓国で、金76、銀65、銅91。わが日本は、3位でそれぞれ順に48、74、94だった。

 13億3000万人と日本の人口の約11倍の規模を持つ中国に負けるのはいたしかたないにしても、韓国の人口は約4800万人と日本の約4割。にもかかわらず、獲得個数は堂々の2位だ。

 

 韓国は、サッカーの実力でも、日本を上回っている。日本代表チームの対韓国戦戦績は、11勝38敗21分と圧倒的な負け越し。「FIFAワールドカップ」には、韓国(40位)は7回出場しており、最高成績は4位。日本(29位)は、それぞれ4回、16位と見劣りは否めない(カッコ内は2010年12月現在のFIFAランキング)。

 

 長く日本のお家芸とされてきた野球でも、韓国のキャッチアップは激しく、日本が連覇を果たしたワールド・ベースボール・クラシックでは、第1回大会(2006年)が3位、第2回大会(2009年)は準優勝と好成績を残している。注目したいのは、日韓直接対決の戦績であり、2大会の通算では3勝3敗の五分である。

 

 プロゴルフの世界も似たようなものだ。

 2010年の日本国内賞金王は、韓国キム・キョンテ選手の1億8100万円。賞金女王は、韓国アン・ソンジュ選手で1億4500万円。石川遼選手、池田勇太選手、横峯さくら選手、宮里藍選手など新しい魅力ある選手を輩出しながらも、日本のゴルフ界は韓国勢に押されまくっている。

 

 フィギュアスケートでは、バンクーバーオリンピックで浅田真央選手がキム・ヨナ選手の前に苦杯を舐めたことは、周知の通り――。

 

 もう一度、注目したいのは、韓国の人口は日本の4割ということだ。(続く)