オーシャンシステム(新潟県/樋口勤社長)は連結で380億円を売り上げる優良企業である。
事業内容は①「チャレンジャー」「業務スーパー」を展開する小売事業(67)、②企業向け、店舗販売などの弁当給食事業(17)、③「ヨシケイ」ブランドによる宅配事業部(14)、④旅館や外食を扱うフードサービス事業部(2)の4本柱から成る(カッコ内は売上構成比率〈%〉)。
注目したいのは、同社の生業であった弁当給食事業だ。事業所向け宅配弁当の「フレッシュランチ39」と首都圏オフィス向け店頭販売弁当の「こしひかり弁当」は平日1日当たり合計7万7000食を販売。次のステップとして高齢者向けの宅配弁当事業にも意欲を見せている。
ただ周知のとおり、現在、限界集落や高齢化問題解決のために生協やセブン‐イレブンなどが宅配弁当事業に力を入れており、この市場も激戦は必至だ。
オーシャンシステムは自社工場を持つ製造小売業の強さを武器に参戦する。
「売価は同じでも原材料がよく、原価率が低い分、当社には勝算がある」と樋口社長は自信をのぞかせている。
(『チェーンストアエイジ』誌2011年10月1日号)