9月23日のブログで「テンボス」(=1人の部下に10人の上司)状態は良くない、という話を書いたところ、後輩から、ありがたい意見をもらった。
「ボクにとっては、上司は多い方がいいですよ。いろいろな意見を聞くことができ、ボクの選択の幅が広がりますから」。
「なるほど」。目からウロコを落としながら、「部下は未熟なもの」と決めつけていた自分の浅薄さを少し恥じた。また、立ち位置の違いは、価値観の違いにつながるものだということを改めて思い知らされた。
後輩の言うように、多くの上司から多くの意見を聞けば、多くの考え方に触れることができるととともに多くのノウハウを手にすることができ、今後のサラリーマン生活には有効だ。しかも、取捨選択の基準は自分で設定しなければならないのだから、その他の情報収集も必要になり、勉強せざるをえない。
利口でしたたかな部下なら、「テンボス」状態の中では、そうした行動を当然のようにとるはずだ。すなわち、「テンボス」という新しい環境に素早く対応できれば、何も問題はないわけだ。
この後輩のように、「生き残る種とは、強い奴でも賢い奴でもなく、変化を愛して、新しい変化に対応できる奴」(チャールズ・ダーウィン)なのだ。