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カクヤスは物流インフラネットワーク企業だ

 東京都、神奈川県、大阪府の1都1府1県にしか店舗がないのでほとんどの方は答えようがないかもしれないが、カクヤス(東京都/佐藤順一社長)と聞いて何を連想するだろうか?

 

 ご存知の方は「酒ディスカウンター」「酒宅配」と答えるに違いない。その通り。同社の主要業務は酒類の販売だ。

 

 ところがここにきて、M&A(合併・買収)を加速させ始めた。

 

 信濃屋食品、三河屋本店、マインマートなどの同業はもちろん。ミクリード(プロ用(仕入れカタログ)、フローリィネット(花ギフト)、オフィス・デポ・ジャパン(文具)と他業種にわたるまで続々だ。

 

 佐藤社長は、カクヤスを称して「物流インフラネットワーク」企業だと言う。

 

 1.2㎞ごとに店舗を配備して、情報網・物流網を構築し、それぞれの家庭とつなげる。重く、かさばる商品群をどこでも迅速に少量でも届ける、というビジネスモデルの完成を目指している。

 

 まずは東京23区内の酒類販売のシェア25%が目標というが、どんな商品でも乗せることができるだけに「日本のアマゾン」になる可能性もある。

 

 (『チェーンストアエイジ』誌2011年10月15日号)