「あなたにだけは言われたくない」と思う時が随分ある。
毎年、春秋の気候の良い時期にメディアに登場して、評論を繰り返す、大橋巨泉さんは、その典型だ。周知のように大橋さんは、多彩なので、芸能、競馬、ジャズ、TVなどの評論については、「さすが」と聞く耳を持てる。
しかし政治評論ということになると、「どの口が…」ということになる。
それというのも大橋さんは、2001年に民主党比例区から参議院議員に当選。しかし6年間の任期にほど遠い在任187日で仲間の制止を振り払い議員辞職してしまったからだ。
大橋さんの政治評論を聞いていると、遅刻の常習者に、たまたまの遅刻について叱られているようでTVもラジオも切ってしまう。
通常の企業の場合はどうだろうか?
定年を待たずに退社した人間がその企業について、公然とあれこれ批判、批評していたら、在職者は「何を言っているか」ということになる。自分の仕事を全うできなかった者は、その仕事についてあれこれ言う資格はないだろう。
さて、本日の結論は、任期途中で仕事を投げ出し、退任した政治家は、「公の場」で政治について語るべきではない、ということ。視聴率欲しさに多くのTV局、ラジオ局は、元総理大臣を登場させ、政治評論させているが、あの見苦しさには本当に辟易とさせられる。