11月も残すところ、あと8日のみ。師走の声を聞くと、忘年会シーズンが始まる。
1年間を振り返り、酒を酌み交わす習慣の起源は鎌倉時代とも室町時代とも言われており、はっきりしていない。
庶民が盃を交わして、一年を労うようになったのは、江戸時代以降のこと。「忘年会」という言葉が文献に初めて登場するのは文豪、夏目漱石の『吾輩は猫である』だ。
忘年会需要を狙って、居酒屋チェーンはすでに動き出しており、早期に予約をすると割引特典を受けられるサービスが続々だ。
たとえば、「和民」「坐・和民」「わたみん家」などを展開するワタミフードサービス(東京都/桑原豊社長)では「12月の宴会コース」を12月9日までに約600店舗で予約したお客を対象に、当たれば忘年会が当日無料になる「ワタミ夢くじ」を実施している。
同じく「白木屋」や「笑笑」などを展開するモンテローザ(東京都/大神輝博社長)も全国の1500店舗で11月20日までに忘年会を予約すると料金(上限1万円)の10%を割り引く「ちょい早割」を実施していた。
さらには「はなの舞」「さかなや道場」などを展開するチムニー(東京都/和泉学社長)も「忘年会特別宴会コース」の利用客を対象に1等(555本)が当たると5万5500円を上限に代金が無料になる。11月15日までの宴会コースを予約すると料金の10%を割り引くというサービスを提供していた。
友人知人、会社関係、サークル関係と所属するグループや人づきあいが多ければ多いほど、忘年会への誘いも多いことだろう。
かくいう私も現段階で決まっている忘年会は、仕事関係で3本、プライベートで3本ある。1年間の歓喜やピンチの瞬間を、親しい人たちと再度共有して、語り合うことは、本当に楽しいものだ。
とはいえ、仕事も忙しい師走。飲み過ぎは注意。お身体にはくれぐれもご自愛ください。