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何かありそうな、ワイルドセブン

 〈ワイルドセブン〉にはまった時期がある。

 『ワイルドセブン』は、望月三起也さんのコミック大作。1969年から1979年まで『週刊少年キング』に連載され、単行本は全48巻に上る。

 

 夢中になっていたのは1972年から1973年の半年間。日本テレビで放送されていた実写版ドラマにだ。

 

 中身はと言えば、元警視庁のキャリア官僚で、将来は警視総監を確実視されていた草波勝が「法律で裁けない悪党は即座に処刑してしまうべきだ」と元凶悪犯の7人を集め〈ワイルドセブン〉を結成し、悪の組織「ブラック・スパイダー」と闘争する様子を描いている。

 

 ヘルメットを着用しないオートバイアクションやマシンガンにより死者が続出する銃撃戦は、とてもいまの19時からのゴールデンタイムには放送できない内容である。

 でも、当時の視聴率は軽く20%を超え、主題歌は同級生の誰もが空で歌えるほどのヒットドラマとなった。

 

 隊長の〈草波〉役は川津祐介さん、リーダーの〈飛葉〉役は小野進也さん、草波の秘書〈映子〉役には真理アンヌさん…。〈世界〉役には、女優でタレントの中山エミリさんの実父マイケル中山さん。〈八百〉役は、スリーファンキーズなどでも活躍した故手塚茂夫さん。〈チャーシュー〉役はケロヨンなどを演じたぬいぐるみ俳優の花巻五郎さん…。

 オープニングテーマ『ワイルドセブン』の作詞を担当したのは阿久悠さんで、作曲担当は森田公一さんと錚々たる顔ぶれ――。

 これでヒットしない理由がない。

 

 いまだに数年に一度くらいの頻度でケーブルテレビでは再放送されており、時間が許す限り、ついつい観入ってしまう。

 

 実は、2011年12月21日に、その『ワイルドセブン』が映画化され、劇場公開される。

 リーダーの〈飛場〉役は瑛太さん、〈草波〉隊長役は中井貴一さんになるものと思われるがまだ詳細は明らかになっていない。

 その他、ワイルドセブンのメンバーに選ばれたのは、椎名桔平さん、阿部力さん、宇梶剛士さん、丸山隆平さん、平山祐介さん、松本実さん、とこちらも錚々たる面々。監督は『海猿』の羽住英一郎さん、主題歌を謳うのはL’Arc~en~Cielだ――。 

 

 過去の焼き直し版の映画は、こけてしまうケースが多いものだが、「必ず観に行こう」といまからワクワクしている。