2011年3月11日、午後2時46分に日本で観測史上最大の東北地方・太平洋沖地震(東日本大震災)が起こり、東日本を中心に大変な被害が発生しました。
この震災により、多くの尊い生命が奪われたことに深い哀悼の意を捧げます。
また、被災されたみなさまに、心よりお見舞い申し上げます。
みなさまの安全と、一日も早い復興をお祈りします。
チェーンストア業界におきましても、大きな被害を負った企業が多く、また従業員の方、その家族の方、親戚の方が不幸に遭遇したケースも少なくありません。
安否のわからない方々や避難所での生活を余儀なくされている方々のことを考えると胸が痛みます。
しかしながら、現状は、未曾有の大惨事になすすべもないような状態が続いています。
原子力発電所の動向からも目が離せず、余震や日本列島各所で頻発する地震にも怯えるような毎日を送らざるをえません。
その中で、チェーンストア企業に勤務するみなさまは、本当にお疲れ様です。
みなさまの尽力によって、多くの地域でライフラインを確保することができています。
チェーンストアの地域のライフライン機能は、非常に重要です。今後は、1日も早い完全復旧と正常化を図りたいところです。
この戦後最悪の大惨事と日本の危機的状況を打開するには、いますべきことを確実にこなし、積み重ねていくしかありません。
もはや、国も県も市町村も最悪の事態を前に打ち手がありません。
だからこそ、チェーンストア企業がライフラインを率先して確保し、守り、本当の意味でその力を発揮する時なのです。
チェーンストア企業の私たちが日本と東日本の復興を牽引していくという大志を持ち、具体的に動きましょう。
実際に、日本の大動脈を支えているのはチェーンストアに他なりません。
不安は消えないところですが、安全確保に徹しながら、一歩一歩着実に復旧の道をつくりましょう。
幸いなことに今回の地震で被害を受けなかったエリアのチェーンストア企業も同じです。
天災は忘れたころにやってくるからです。この日本列島には必ず地震が襲ってきます。それは、どこで起こっても不思議ではありません。
その時に備えて、危機管理の体制を再度チェックしましょう。
「がんばってや、みんな力を合わせて、がんばって」
故中内功ダイエー創業者が阪神大震災の際に、揮毫した言葉です。
「がんばってや、みんな力を合わせて、がんばって」
壊滅的な状況だった、その阪神地区もいまでは、見事に復活を果たしました。
明けない夜は決してありません。
3月13日の英日曜紙『インディペンデント・オン・サンデー』を飾ったタイトルに「Don’t give up, Japan Don’t give up, Tohoku」。日本語でも「がんばれ日本。がんばれ東北」とあり、1面から7面までを震災報道に割いていました。
私たちは、決してひとりぼっちではありません。
海外からの心強い応援もあります。
さあ、日本の復興に向けて、がんばって、力を合わせて、闘いましょう!
2011年3月17日
『チェーンストアエイジ』誌
編集長 千田直哉
(『チェーンストアエイジ』誌 2011年4月1日号)