バッシングから一転、手のひらを返したように岡田武史サッカー日本代表監督の株価がうなぎ昇りだ。
ワールドカップ緒戦のカメルーン戦でギャンブル的に臨んだ本田圭佑選手のワントップ作戦がドンピシャで勝ち点3をゲット。スポーツ紙やテレビコメンテーターは絶賛の嵐だ。
この勢いでいけば、1次リーグ突破も期待できそうな雰囲気になってきているが、私は岡田監督を認めない。
5月24日のワールドカップ壮行試合の韓国戦を0竏窒Qで完敗した後に辞意を表明した事実を忘れていないからだ。
リーダーの資質は、いろいろある。しかしもっとも重要なことはどんな苦難に直面しても逃げ出さないことだ。
更迭されるなら致し方ない。
しかし、本番まで20日もない中で、敵前逃亡を臭わす言葉を発すること自体、リーダーの資質を欠くと言っていい。
リーダーは、どんな危機的状況でも、部下たちの手前では鼓舞激励を繰り返し、強大な敵に自ら先頭になり立ち向かうべきだろう。
確かに勝負の世界では勝つことが何よりも大事だし、「勝てば官軍」となってしまうきらいはある。
しかし、勝つまでの過程がどうであったのかに私はこだわりたい。
ただし、この情けないリーダーに振り回されずに頑張っている選手たちには拍手を送りたい。