海外SPA(製造小売業)のZARAやH&Mの店頭では、面白い光景を目にする。
団塊世代の母親と団塊ジュニア世代の娘のカップルだ。
母娘は、一緒に来店して、30代の娘は自分の好きな服を選ぶ。そのついでに60代の母親にも、似合う服を見たててあげている。
支払いは、母親が二人分を出す場合もあるが、別々のこともある。
60代の女性は、GMS(総合スーパー)の上顧客だった世代。これが、ファストファッション企業に流れるとともに、現在、GMSがターゲットに定める団塊ジュニアは、アパレル購入では、ハナから相手にしてくれない。
GMS企業にとっては、まさに踏んだり蹴ったりのような状況が続くが、奪還策はいまだ打ち出せないままだ。