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ホームセンター企業数はピーク時の半分に

 『ダイヤモンド ホームセンター』誌2010年9月号によれば、2009年度の日本のホームセンター(HC)市場規模は3兆5970億円(対前年度比1.2%減)、店舗数4205(同1.7%増)だった。

 

 1995年度の443社をピークにHCの企業数は年々減り続けており、2009年度は229社と過去15年間で“デスマッチ”に敗れ、市場からの退場宣告を受けた企業は214社と半数に及んでいる。

 

 バブル時の過剰投資とそこから派生する有利子負債に押しつぶされた企業もあるので一概には断定できないが、退場した企業の多くは、HCという参入当時としては、将来有望なフォーマットの成長性に便乗。自己否定や自己革新のないまま、十年一日が如く旧態依然とした経営を続けてきた。

 

 同業他社をマネることだけに全力を傾け、自社のオリジナリティの創造は後回し続けた。それでも市場が飽和するまでは、成長することはできた。

 

 しかし、低価格でしか差別化の図れない同質飽和化(オーバーセイムストア)の進む現状のなかで、旧態依然とした経営を続けることは、沈み行く船を無策のまま、呆然と眺めている船長と同じだ。

 

 いま、ほとんどのHC企業が旧態依然とした経営を打破して、脱・同質飽和化策を待ったなしで迫られているのである。