政府が公表した平成22年版高齢社会白書によると、日本の総人口は1億2751万人と対前年度比で約18万人が減少。65歳以上の高齢者人口は2901万人と過去最高で総人口に占める割合(高齢化率)は22.7%に達している。
このままいけば、2055年には2.5人に1人が65歳以上、4人に1人が75歳以上になると予測され、大変な時代が到来することになる。
こうした状況を受けて政府は、「就業・所得」「健康・福祉」「学習・社会参加」「生活環境」などの項目に分けて対策を講じているが、取り立てて成果が上がっているとは言えない。
紛れもない現実は、日本には、まだどの国も経験したことのない高齢化社会が到来するということだ。もちろん過去の手法は通用しない。しかしながら、誰も経験したことのない世界には誰も経験したことがないビジネスチャンスがあるはずだ。
政府や行政の無策をかこつ前に、我々“商売人”は自らが率先して、打開の道を模索したい。
『チェーンストアエイジ』誌2010年6月1日号