2カ月に一度くらいのペースで講演を頼まれる。
台風15号が関東地方に接近していた昨日も、15時からメーカーのマーケティング担当者約15人相手の勉強会に呼ばれ、最近の流通事情についての話をした。
15人は私を「コ」の字に囲む格好で話を聞いている。
開始10分も経過しないところで右側のもっとも近くにいる1人が席を立ち、出て行った。
数分後に戻ってくると、今度は隣席の受講者とのおしゃべりが始まった。
講演を続けながら、顔をちらりと見れば、2人ともに50半ばは優に超えているいい年齢のオジサンである。
「やめるかな?」としばらく様子を見ていたが、その兆しはまったくない。
近くで堂々とおしゃべりをされてもやりづらいし、他の受講者にも迷惑なので、思わず「静かにしてください!」と注意してしまった。
受講者を注意することは、初めてである。
周辺からは、失笑が漏れ聞こえたので、このオジサンたちは、常にこういう態度なのかもしれないと想像した。
問題は私の拙い話にあるのかもしれない。
だが、こちらとしては依頼されて行っているわけだから、90分くらいは我慢して聞き、そのあとにクレームを言ってくるべきだろう。
かつてBLOGで大学生の受講態度の悪さについて書いたことがある。
http://diamond-rm.net/articles/-/3859
けれども、携帯電話のマナー同様、受講態度というのも実は、老若男女あまり変わらないものかもしれない、と思うに至った。
異様に大きな台風が1年にいくつも上陸する中、自然環境と同じように、世の中全体も壊れてしまっている、という不安を感じざるをえない1日になってしまった。