国内関連事業は、GU事業では「990円ジーンズ」が大ブレーク。低価格衣料で新しい業態を確立したと自負している。業績は順調に拡大しており、2010年8月期期末には118店舗を展開。通期では大幅増収増益を予想する。2013年8月期の目標は売上高500億円、店舗数200だ。年間約50店舗の出店ペースを継続したい。
靴事業はユニクロに統合したいと考えている。商品開発、店舗開発を含め、「新しい靴ビジネス」を確立することで需要創造したい。
キャビン事業は「ザジ」「アンラシーネ」の認知を徹底させ、ブランドを確立させたい。
グローバルブランド事業については、まず「セオリー」はグローバルブランドに育成していく。業績は日米で底を打ち、急速に改善している。今後は、欧州、中国、韓国への出店を加速させる。
「コントワー・デ・コトニエ」もグローバルブランドを目指す。欧州の業績は底打ちしたので、欧州、アジア、米国に拡大したい。
「プリンセス タム・タム」は、まだまだ収益性を改善する段階。卸売り事業の縮小と小売ビジネスの拡大を目指す。
今年のFRのテーマは「民族大移動」だ。
強い店舗と強い本部すなわちグローバルヘッドクォーター(本部)をつくることが目的だ。採用から育成までグローバルで実施する体制により、世界中で活躍できる店長を年間1000人を目標に育て上げる。FRの経営者育成機関であるFR竏窒lIC(FR Management and Innovation Center)を通じて経営者200人を目標に育成する。
その結果として、今まで以上に強い店舗と強い本部をつくりあげる。
海外のヘッドクォーターはヨーロッパではパリ、アメリカはニューヨークに置きたい。海外株式市場への上場については検討する。
出店開発については、世界中の主要都市で旗艦店、大型店を出店開発する。海外での出店開発の担当者を日本で育成したい。
さらに生産部・R&Dを生産地の中国に移転する。生産部竏窒q&D竏注H場の距離を縮めることで、商品の完成度をいままで以上に高める。加えて、SKU(絶対単品)単位の生産コントロールを精緻に実施したい。
こうしたことによって、FRは、今まで誰も実現したことのない「日本発のグローバル企業」になる。
FRの合言葉は、「グローバルワン」。FRグループ全社が、あたかもひとつの会社のように経営していく、世界中で一番良い方法で経営していくということ。そして、全社員が経営者の視点で経営していく、全員経営で今後も頑張っていきたい。