落語家・立川志ら乃のスーパーマーケット徒然草   第17回 スーパー巡りで出会った”逸品”を大発表!STOS(Shirano Tatekawa O Susume)を受賞した3品とは?

立川志ら乃(落語家)
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③これがホントの”お寿司屋さんの寿司”!黙って食っとけ!~オオゼキの「松にぎり」(製造者:梅丘 寿司の美登利総本店)~

オオゼキの美登利寿司
オオゼキ下北沢店の「松にぎり」

 そして3つめの受賞商品は、オオゼキ下北沢店の「松にぎり」です!おめでとうございます!

  スーパーで買物していると、よく「お寿司屋さんのお寿司」みたいなシールが貼られている寿司を見かけますが、その度に「どこの寿司屋だよ!」と心の中でつっこんでおります。「プロ仕様」みたいな文言と同じで、なんだか騙されているような気持ちになり、急にテンションが下がるのは私だけでしょうか。

 しかしオオゼキ下北沢店の「松にぎりは」違います。なんせ、泣く子も黙る世田谷・梅ヶ丘の名店「寿司の美登利総本店」の製造なんですから。

 ここ1~2年、寿司に力を入れていないスーパーを「なんで?」と疑問に思わせるくらい、多くのスーパーが当たり前のように寿司に力を入れています。私もいろいろと食べ比べて行くなか、先日閉店間際のオオゼキ下北沢店に行った際、美登利寿司コーナーに商品が何もなく、「この時間だと、そりゃ売り切れてるよな」と思って他の総菜をぼんやり眺めていたら、両手でたくさんの「松にぎり」を抱えた店員さんが登場。総菜コーナーに並べ始めたではありませんか。こんな閉店間際でもさらに補充するんだ! と同行者とともにカゴに入れました。

 そして帰宅後「すぐに松にぎりを食べよう」「松にぎっちゃおう」と手洗いうがいなどを済ませ、松にぎりタイム。すると、そのシャリのふわふわ感たるや!!

 オオゼキさんの店で普段どのような寿司の製造体制を敷いているかはわかりませんが、おそらくその日の追加分はベテランの店員さんか職人さんが握ったのではないでしょうか。通常でもバカ旨なのに、そのシャリの”寿司屋感”に完全ノックアウト。同行者からもすぐに私と同意見の興奮気味なラインが来るほど。

 以前からその傾向はありましたが、その日から完全に他のスーパーで寿司を見ても「松にぎり」の残像が消えず、たとえ半額が貼られていても「松にぎりの方がいいんだよな」とカゴに入れないことが…。美登利寿司の寿司はオオゼキ全店にあるわけではないことが少し残念ですが、「菊川店」では独自で豊洲から仕入れた寿司を展開するなど、店ごとに特徴がありそれもまた楽しい。

 まとめると、「カウンターの寿司屋で出てくる寿司を常に30%オフで販売している」というような感想。「黙って食っとけ」と言いたくなるレベルです。

 次回はスーパー打ち上げ参加者の「ベストバイ」を紹介しながら、今年の購入計画を立てていきたいと思ってます。

 立川志ら乃

立川志ら乃

1974年2月24日生まれ。98年3月、立川志らくへ入門。2012年12月に真打ち昇進。16年7月に「スーパーマーケットが好きである」ことを突如自覚。スーパーに関する創作落語に「グロサリー部門」「大豆なおしらせ」など。寄席やイベントなどのスケジュールは下記Twitter・ブログをご参照ください。

Twitter:@tatekawashirano

ブログ:https://ameblo.jp/st-blog/

 

 

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