落語家・立川志ら乃のスーパーマーケット徒然草   第15回 「ドンレミーアウトレット」との邂逅

立川志ら乃(落語家)
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「金曜日はメンズデー」…って今日金曜日!!!

ドンレミー写真
ドンレミーアウトレット訪店時の一コマ。中央下が筆者、左が立川だん子、右が立川花修

 さて、とある日の「立川流広小路亭昼席」の出番終了後、現場に。

 「こっ…これは天国なのでは!!!」

 小さな店舗の中にはスーパーで見かけるドレンミーの商品が大体2~3割引きで販売されているだけではなく、アウトレット限定のモンブランやロールケーキの切れ端などが。ちなみに「アウトレット限定モンブラン」は70円前後、「ロールケーキの切れ端」は種類によって若干違いますが250円前後で、その量はスーパーで売られている5切れ1パックのもの比べると大体3倍くらい。

 これはスーパー打ち上げの会場として利用しない手はないなと、楽屋の女性陣に声を掛けて後日再入店。すると、スーパー打ち上げ過去最大級の笑顔を見せる女性陣の姿が。

 そしてレジで「アプリはお持ちですか?」と聞かれた時、フルーツロールケーキの切れ端でテンションマックスだった私は、あんなに入念に準備をしていたアプリを提示し忘れていたことに気付くのです。興奮気味にアプリを起動させ店員さんに提示。あとはお金を払うだけ、と若干の冷静さを取り戻しかけた私に「金曜日はメンズデーなどもやっております」と店員さんの一言。

 「金曜日はメンズデー…って今日金曜じゃん!」
 「はい、本日はあちらのアウトレット限定セットを男性限定でお安く提供させていただいております」

 店員さんの手の先を見ると、フルーツロールケーキの切れ端が売られているすぐ右隣りにそのセットは置いてあり、ちゃんとメンズデーの説明が書かれたPOPも貼られているではありませんか。

 そうです、おなじみの「身近な魅力の見落とし」です。しかしこの見落としは「次回への楽しみ」に変換し、笑顔で「また来ます!」と気分よく支払いを済ませました。スーパーという身近な存在に対し”積極的な態度”をとるようになったがために見つけることができた、新しい身近な魅力。こういう日々が好きなんです。

千疋屋のアウトレットにも行きました。

 ちなみに、もしかしたらほかにもいろんなアウトレットがあるのかもと調べたところ、東京・江東区の地下鉄門前仲町駅から徒歩7分くらいのところに「千疋屋」のアウトレットがあることがわかり、すぐに行きました。ロールケーキが700円で販売されており、即購入。家に帰って検索かけたら通常価格は2000円(!)でびっくり。でも、置いてある方がレアケースとのことなので、行かれる方は”穏やかな気持ち”でお願いいたします。

 最後に、年に1回岡山で落語会を開いているのですが、次回は必ずドンレミーアウトレット岡山店に寄ることをここに宣言いたします。

 立川志ら乃

立川志ら乃

1974年2月24日生まれ。98年3月、立川志らくへ入門。2012年12月に真打ち昇進。16年7月に「スーパーマーケットが好きである」ことを突如自覚。スーパーに関する創作落語に「グロサリー部門」「大豆なおしらせ」など。

Twitter:@tatekawashirano

ブログ:https://ameblo.jp/st-blog/

 

 

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